ヨーグルトにある乳酸菌の含有量
はじめに
ヨーグルトはたくさんの乳酸菌が含まれていますが、どの菌がどのぐらいの量含まれているのでしょうか。 この記事ではヨーグルトに含まれている乳酸菌の量をまとめます。
ヨーグルトの乳酸菌含有量
パッケージに記載されている種類別名称が「はっ酵乳」の製品には、1mlあたりに1000万個以上の乳酸菌が含まれていることが法令で定められています。 ヨーグルト100mlあたりに10億個以上の乳酸菌が含まれている計算になります。
しかし、市販されている商品にはもっと多くの乳酸菌が含まれているものがたくさんあります。 たとえばある無糖ヨーグルトには、100g中にラクトバチルス・ブルガリクス2038株10億個以上とストレプトコッカス・サーモフィルス 1131株100億個以上が含まれています。
また別の無糖ヨーグルトには、ビフィドバクテリウム・ロンガムBB536株が20億以上含まれています。 自家製ヨーグルトの種菌についても、クレモリス菌DM-1株・DM-2株、サーモフィラス菌KI-1株を合わせて、法令規定値の80倍の菌がいるヨーグルトを作ることができるものがあります。
なお、市販の豆乳ヨーグルトははっ酵乳ではなく生菓子に分類されるため、菌数に関する法令の規定はありません。
製造時の菌数と製造後の菌数変化
12種類のヨーグルトに含まれている乳酸菌とビフィズス菌の生菌数を調べた実験では、乳酸菌よりビフィズス菌のほうが生菌数にばらつきがありました。 2製品のビフィズス菌は多い4製品の8割程度で、3製品のビフィズス菌は多い4製品の9割程度でした。
しかしビフィズス菌が少ない製品が乳酸菌も少ないわけではありませんでした。 また製造後20日目には乳酸菌もビフィズス菌も少し減る傾向が見られました。
2製品は製造後20日目にビフィズス菌の生菌数が8割程度に減っていましたが、乳酸菌の生菌数の減少は緩やかでした。
終わりに
同じ種類の菌であれば菌数が多いほうが効果的といえそうです。
しかし、菌によって消化液に対する強さや腸内への定着性が異なるため、種類が違う場合に菌数と効果を単純に結び付けるわけにはいかないと思われます。
参考:乳酸菌の種類の詳細